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ひさしぶりにセーラームーンを歌った話 [日記]

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昨日お友達が「みさきちゃんのブログは、いつも論文みたいだよね・・・」とちょっと寂しそうに(?)言っていたので、もうちょっと日常的なことを書いてみようと思います!たぶん、しつこい性格だから日常のささいなことに対しても普段からブツブツ言ってしまうのだと思います。サザエさんを見ながら「男女の役割分担が・・・」と言っているくらいなので、ひとつ屋根の下に暮らしていた家族は大変だっただろうな~ ごめんね。

今日も学校で授業があったので、生徒たちに先日のバスの話をしてみました。「周りの人が携帯で話していても、みんなは気にならないの?」と聞くと、「ならないよ、慣れてるから。」と言っていました。そっかー、やっぱり慣れてるんだ。でも「甲高い声で話していたら嫌」とか「話している相手が友達ならいい。彼氏とかと話していて、電話口でいちゃいちゃしているのは嫌」とも言っていて、若者には若者なりのこだわりがあるのかもしれません。勉強になりますね。

ちなみに今日は2~3人の生徒が授業が終わっても教室に残って、「日本語の授業は楽しい」と言ってくれました。うれしいな(^o^)調子にのって、「私、セーラームーンの着メロ持ってるよ!」と言って聴かせてくれたフリーダさん(女の子)と一緒にムーンライト伝説を歌ってしまいました。スウェーデン語の歌詞が分からなかったから「たらららーたらーららーらーら♪」(セーラームーンが好きだった方は、出だしのメロディに合わせてみてください)とハミングしただけだけど・・・。一緒に残っていたヒューゴくんは、「先生、ダンスミュージック(たぶんカントリー系の音楽?)って聞いたことある?聞かないほうがいいよ、ひどいから!」とも教えてくれました。そうなのか~。・・・そうなのかな?勉強になりますね。次の授業もがんばります。

いまは職場がある町(Falun)の隣町(Borlänge)の、あるご夫婦の家の部屋を間借りしているのですが、やっぱり職場がある町に住みたいので、ずっとアパートを探しています。それで「今週はちょっとこういうアパートを見に行ってくるよー」という話をご夫婦にすると、二人とも「そっか・・・」と心なしか寂しそうです。私も泣き上戸なので、お別れは苦手です。ウルルン滞在記などに出たら大変なことになると思います。

今回のご夫婦宅の滞在も、1か月ほどのあいだ一緒に過ごして、テレビをみて、ご飯を食べて、ダイニングでお茶を飲みながらいろいろな話をして、いろんな時間を共有しました。今朝コーヒーを飲みながらお母さんのほうと話をしていて「美咲は言語に興味があるの?大学でもスウェーデン語を勉強したんだよね。」と聞かれたので、「言語よりも、言語を使ってその土地の人とコミュニケーションをとることに興味があるんです。」という話をしました。自分とは異なる国の、異なる環境と文化の中で生きているスウェーデンの人たちと話していると、価値観や考え方が違うこともたくさんあって、だからこそ発見できる新しい視点がたくさんあります。そして、そうした対話は英語ではなく、どちらかの母国語であるスウェーデン語か日本語で行うことで、ぐんと深い話までできるようになります。私がおもしろいな、と思っているのはそういうところです:D

そんなこんなで、ご夫婦とは家族の話から恋の話、年金の話にあたるまでいろんな話をしてとても仲良くなりました。もはや本当のウルルン滞在記みたいですよね。ちょっとまた論文のようになってきたし、実際にウルウルしてきたのでこのあたりで・・・。

今日は朝から大雨で、朝8時でも夜かと思うくらい暗かったです。明日は晴れますように!

バスとマナーと、文化相対主義 [日記]

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いきなりこんなことを書いて申し訳ないのですが、スウェーデンの公共バスにおけるマナーは、日本と比べると大分悪いです。すべての公共バスがそうというわけではない(と思います)し、すべての便がそうというわけでもない(と思います)が、総じてあんまりよくありません。

まず、スウェーデンのバスでは携帯電話で話すことが禁止されていないので、ピロリロ~と誰かの携帯に電話がかかってくれば「あ、もしもし。うん今バスに乗っててさ」と、普通に電話をとります。そのあと「また後でかけ直すね」ということもなく、「このあいだのあれ、どうなった?えーほんと?でも今日ソフィアに聞いたら・・・。」という感じで、これまた普通に話しこんでしまいます。乗ってから降りるまで15分以上も話している人もいたりします。声のヴォリュームも普通なので話はこっちに丸聞こえです。あんまりにも内容が丸聞こえなので、「この人は市役所の児童福祉関係の課で働いていて、今日は朝9時から会議があって、ボスのカーリンさんの時間を守らない態度に辟易していて、同僚のステファンさんと今後は会議を毎週ではなく各週にしようという提案をしたいと思ってるんだな」くらいのことまで全部分かってしまいます。でもそんなふうに携帯で話しこむ人を見ながら「うるさいな」とムッとしたり、「そんなことまで筒抜けで話していいのかしら」と余計な心配をしたりしているのは(見たところ)私くらいで、他の乗客は気にしていないようなので、スウェーデンでは普通のことなんだろうなと思います。

ほかに、口を開けてガムをかむ人も結構よくいます。これは別にバスに限ったことではなく街中を歩いていても普段から口を開けてガムをかむ人は 口を開けてガムをかむと思うのですが、バスの車内は比較的(携帯で話している人がいないときは)静かなので、口を開けてガムをかむとクチャ、クチャと音がします。日本でもそういう人はもちろんいると思いますが、一応マナーが悪いこととされているし、私は見たことがありません。

バスで大音量で音楽を聴きながら(イヤホンをしているけど音漏れしている)口を開けつつガムを噛んでいる人や、20分以上も友達と携帯で話をしている人に逢うと、「マナーって何なのかしら・・・」と考えこんでしまいます。でも、私は海外で過ごしながら得た自分なりの教訓があって、それは「異なるだけで、優劣はない」というものです。海外に行くと異文化に接触して「日本ではこうじゃないのに・・・」と思ってしまうことが多いのですが、「どっちがいい(正しい)」と判断はしないようにしています。そもそもそういう判断はできないし、「してはいけない」とも思います。日本にいて「スウェーデンではこうじゃないのに・・・」と思うこともたくさんあります。文化は、異なるだけで、どっちに優劣があるというものではありません。自分の文化内では起こらないこと=慣れていないことにあうと違和感を覚えて、つい文化間に優劣をつけてしまいがちだけど、それはただ「異なる」だけで、どちらが正しいということではないというのが、私の考えです。

バスの件も、私が「バスで携帯で話される」ということに慣れていないために違和感を感じたりイライラしてしまうだけで、概して「スウェーデン人はマナーが悪い」と言えないと思います。(冒頭にはそう書いてしまいましたが・・・)ガムの件も同様だと思いますが、これは後日改めて考えてみると、私は普段の食事中のマナーにもうるさい性格で、これはたぶん私の両親が食事中のマナーにうるさかった性格だったことが影響しているため、スウェーデンや日本がどうという話ではなく、アリハマミサキ個人の問題かもしれません・・・物事を複合的に判断するって難しいですね。

ちなみに、私はこちらの映画館で上映中にしゃべったり足を前の席の背もたれに乗せたりしている人を見て「マナーが・・・」と思っていましたが、日本で過ごしたことのあるスウェーデン人の友人は「日本の映画館は静かすぎてポップコーンも食べられない」と言っていました。たしかにそうだよね~

近況報告 (授業のこと) [日記]

スウェーデンにきて明後日で1カ月です!毎日がドタバタで、少しも更新できていませんでした。チェックしていてくださったみなさん、ごめんなさい・・・

この1か月をざっと振り返ると、友達の家からそのご両親の家に引っ越したり、高校での仕事が始まったり、授業の準備に追われたり、古い友達に会ったり新しい友達ができたり、あぁしたりこうしたり・・・とにかくバタバタしていました。今週になって「やっとリズムをつかんできたかな」と思ったら、昨日は急な胃痛に襲われてウンウンうなっていました・・・。あれはたぶん食あたりだったと思うのですが、どうなのでしょうか。前日に食べたザリガニがいけなかったのかしら・・・

高校での授業も、少しずつ軌道にのってきました。こちらは私の教えてるコマの載った時間割。
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教えているのは週に4コマです。私は高校の時もスウェーデンに10カ月留学していましたが、そのときも似たような書式の時間割をもらっていました。スウェーデン全土でこの書式なのかしら。あの時は「生徒」としてもらった時間割を今回は「先生」としてもらい、「あぁスウェーデンで日本語を教えるんだな」とジーンと実感がわきました:)

初めて教えるときは生徒たちはどんな様子なんだろう、と思ってドキドキしていましたが、みんなとっても熱心で優しく、素敵な生徒たちです。「日本語を学びたい!」というやる気がよく伝わってきます。

「週に4コマだったら結構ゆっくりしたペースで準備できるかな」と思いきや、毎日準備に追われています。昔、日本の高校に通っていたとき、国語の時間に一コマ中ずっと漢文の練習問題をさせられたことがありましたが、「あれは先生が授業の準備をしていなくて、させることがなかったんじゃ・・・」と思っています。(疑り深い性格でごめんなさい。)漢文の練習問題を一人で解くなんて家でもできるし、せっかく授業に出ているのだから教師⇔生徒でコミュニケーションをとる、インタラクティブな授業にしたいですよね・・・。特に海外での日本語の授業ともなると、生徒は授業がほとんど唯一日本語を聞ける時間でもあるので、こちらもそのことを念頭において、授業を提供したいと思っています。 

でも日本を発つとき、私の日本語教育の恩師から言われた言葉は「先生自身が授業を楽しむこと」でした。そのことも、いつも心に留めています:)

生徒のみなさんから学ぶことも、たくさんたくさんあります。いつも授業のはじめと終わりに「おねがいします」「ありがとうございました」と言う日本式の挨拶を入れていますが、本当に毎回「今日もよろしくお願いします」「いろいろ教えてくれてありがとう」という気持ちです。与えられた機会と周りの方々に感謝しながら、がんばります!

スウェーデンへの引っ越し、出発編 (後編) [日記]

成田空港付近のホテルで一泊した翌朝、ホテルからシャトルバスで空港に向かいました。

この日は飛行機の出発が早かったため朝5:30に起きたのですが、前日に沖縄→大阪→羽田→成田と移動した私はもうヘトヘトで、朝からぐったり・・・朝ごはんも半分眠りながら食べていました。それでも気を取り直して空港に向かい、自分の乗る便を電光掲示板で確認。今回はロシア経由でまずモスクワに着く予定だったのですが、「モスクワ行き」と書いてある表示が「パリ行き」の文字。

「えー!まさか間違ったチケットを取ったんじゃ!?」とまたもや前日から何度か感じていた「スウェーデン行きをはばむ何か」の存在を感じつつ、泣きそうになりながらインフォメーションコーナーのお姉さんに聞くと、「モスクワ経由のパリ行きなので、モスクワで乗り換えられます。」とのこと。よかった・・・。本当に焦りました。気の小さい私のような人のために、経由地も書いておいていただきたいものです。

今回もトータルで13時間ほど飛行機に乗りましたが、もう何回かスウェーデンに行っているので、長いフライトの時間もうまく使えるようになり、それほど苦じゃありませんでした。慣れってすごいですね。ちなみに私流の長いフライトのコツは、なんでもちょこちょこ時間を区切って中途半端にやること。一つの映画を見ていて飽きてきたら仕事をして、仕事に飽きたら本を読んで、本に飽きたらまた映画に戻る、または新しい映画を見る・・・というようにすると、どの作業も本格的に飽きる、ということがありません!

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その後もモスクワでの乗り継ぎ時間が異様に短かいというハプニングもありましたが、なんとかスウェーデンに無事到着しました。ストックホルムの空港についてやっと、旅路中感じていた「スウェーデン行きをはばもうとする何か」の存在を払しょくできたのでした。あれは、「慎重に行動してね」という思し召しだったのかもしれません。もしくは、「こんな大変なことを乗り越えられたんだから、現地ではもう大丈夫!」と、自信をつけるための後押しだったのかもしれません。前向きに!

出発前にtrevlig resa(nice trip)を願ってくださっていたみなさん、ありがとうございました!:)


スウェーデンへの引っ越し、出発編 (前編) [日記]

スウェーデン行きの飛行機が19日昼の成田発だったため、18日の朝東京へ出発し、成田付近のホテルで一泊しました。
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(成田空港にて)


東京へ向かった18日は、朝から忘れ物をしたり飛行機に乗り遅れたり、シャトルバスを乗り過ごしたりと、「これでもか~」というくらいハプニングが次々と起こりました・・・。まるで何かがスウェーデン行きをはばんでいるような・・・?でも結局はうまくいったし、いろいろな教訓も得られたのでよかったのです。ちなみに乗り過ごした飛行機は、ANAの方が次の便に空きがあったのでそちらに予約変更してくれました。こんなこともあるんですね~。空港を3つの荷物を持って全力疾走した私の形相が、かなり怖かったからかもしれません・・・。ANAさん、ありがとうございました!

今回得られた教訓を参考(?)までに、下に書いておきます。

①当日着ていく服は前日から決めておくこと
(家を出る直前にスカートをはきかえた私は、履き替える前のスカートのポケットにスーツケースのカギを忘れました・・・)

②大きな空港のターミナル間の距離をあまくみないこと
(羽田・成田空港の広さは那覇空港の比じゃありません)

③乗り継ぎの時間は余裕を持つこと
(上の②に関係します。ターミナルが違うだけで、移動時間が大変なことになります)

④感謝を忘れないこと
(ANAの職員さんや空港関係者さん、その他たくさんの親切な方のおかげでピンチを乗り越えることができました。みなさん、ありがとうございました!)

印象派についての、私の印象 [日記]

今日は待ちに待った美術展、「印象派の誕生―19世紀フランス絵画の流れ」に行ってきました!

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7月末からの開催だったのですが、6月始めから前売りチケットを買って楽しみにしていた美術展。そのわりには行くのが今日まで延びてしまいました。しかもここ最近はスウェーデン行き準備で忙しくパニックになっていたので、「もう行かなくてもいいかな~」と諦めかけてさえいました。本当に楽しみにしていたのか・・・?疑いたくなりますが、行ってみるとやっぱり良くって、とても素敵な時間を過ごせました。

印象派に属する画家さんの絵は、本当に生き生きしていています。「印象派」と呼ばれるように画家が受けた印象をそのままキャンバスに焼き付けたような、その、「瞬間」を巧みに捉え表現している技術に感嘆してしまいます。見ているだけで描いた画家さんとその「瞬間」を共有し、話をしているような気分になります。

私が好きなのは特に風景画で、朝もやの中で光が生まれてくる短い時間や、黄昏(たそがれ)時の世界が夕焼け色に染まるような短い時間を捉えている作品。息がとまるほど巧みに再現してあって、本当に見事だなーと思うのです。

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(Jacob Camille Pissarro, Gelee blanche :カミール・ピサロ 白い霜)

こちらはお土産コーナーで見つけたルノアール(Renoir)の絵が描いてある箱。中にはチョコレートが入っています。アクセサリー入れに使おうと思って買いました。
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(そういえば私はチョコが食べられないんだった・・・→以前の記事

ところで今回の美術展で一番感銘を受けたのは、美術館内のトイレで見つけた標識です!

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小さくて見えにくいのですが、女性用トイレだけでなく、男性用トイレにも「おむつ換えシート」のマークがあります。これまでおむつ換えシートは女性トイレに併設されているか、女性用トイレの近くに別ルームとして設置されているのしか見たことがありませんでした。

美術展を開催しているのは「沖縄県立博物館・美術館」という割と新しい建物なのですが、お父さんたちも男性用トイレでおむつを替えることが、標識に表れるくらいまで普通の「事象」として捉えられているわけです。あぁ、日本にも男女の役割の均等の波がきているのか・・・と、一人ジーンとしてしまいました。深読みしすぎかもしれないけれど。トイレで写真を撮るのはかなり怪しいので、人目を盗めるよう頑張りましたよ。

大人になること [日記]

スウェーデン行きが9日後に迫ってきました、otroligt... 「着付けの上達のコツは着物を何度も自分で着てみること」ということで、今日から毎日着物を着てみることにしました。お茶も2日に1度は点てようと思います。
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(お茶の先生にきれいに締めてもらった帯を確認中)

今は荷物を詰めたり、向こうでの仕事の準備をしたりと大忙しです。昨日は職場のお別れ会がありました。「アリハマさんは見た目の印象と、知り合ってからの印象がぜんぜん違う」とたくさんの人に言われました。よく言われます。「始め見たときは怖かった」、ともよく言われます。よく怒ってるような顔をしてるけど、実際は怒っていないんですよ・・・。

ところで全然ちがう話ですが、今日朝起きたらマクドナルドの朝マックが食卓に置かれていました。うちの家は朝ごはんは各自作るというルールなのですが、朝マックをする日は母が私の分も買ってきてくれます。マックのハンバーガーって、みなさんはまるごと一つ食べられますか?私はできなくていつも半分くらいでおなかがいっぱいになります。(今日もそうでした。)マックのハンバーガーを一つ食べきるなんて小さい頃はできなくて、大きくなるとできるようになったのに、もっと大きくなるとまたできなくなるんだなぁ。なんだか最近そういうことが増えている気がする・・・ 大人になってできることも増えましたし、その方が多いですけれど。だから私は子どものままでいるより、大人になることの方が好きです:)

じゃあ着物を着てきます~

働かないのですか、サザエさん [日記]

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先日、前に使っていたブログでチョコレートが食べられなくなったお話をしましたが(その時の記事はこちら)、うっかりすっかり忘れて今日職場で「小枝」を食べ、やっぱり気分が悪くなりました・・・。「チョコが食べられなくなった説」はかなり有力です、しくしく。 さようなら GODIVA、hejdå バレンタインデイ・・・。

スウェーデンではチョコレートを食べる機会が多いので、勧められて「食べられないんです」と言ったらびっくりされそうです。個人主義が徹底してるから、個人の趣向を尊重してくれるとは思いますが、私が言うと「日本人はチョコを食べられないのか~」と言われそうなのが、難しいところですね。スウェーデンに引っ越したらあらゆるところで異文化接触に関する実験が(自分で)できるので、おもしろそうです。

さて、今日職場でラジオを聴いていたらサザエさんの歌が流れてきました。(サザエさんの歌はなんと4番までありました。みなさん知ってました?)私はサザエさんのアニメが結構好きなのですが、最近見るたびに「このアニメは今後どこまでこの設定を維持できるのか・・・」と真剣に考えてしまいます。というのも、サザエさんくらいの年齢で仕事(パートを含めて)をしていない女性は今の時代そんなにいないと思いますし、今後もっと少なくなるのではと思うからです。タラちゃんはたぶん3歳くらいだと思いますが、今は子どもを保育園に預けて仕事に出ているお母さんは、たくさんいますよね。サザエさんの設定が、どうも時代の流れをきちんと反映できていなのではないかと思うのです。

一昔前にスウェーデンが女性の労働力を国力にしようとしたように、日本が今後政策等で女性の社会進出を後押ししていくかは分かりませんが、もしそうなったらサザエさんは国にとって「女性の社会進出を阻むメッセージを含んだアニメ」とみなされてしまうのではないかしら・・・。サザエさんがパートの仕事を始めるのはいいとしても、さらに正社員として働き始めて家庭を顧(かえり)みなくり、個人主義が徹底したスウェーデンのような社会を反映した内容のアニメになったらどうしよう・・・。それもそれでおもしろそうだけれど。

「タラちゃんが幼稚園に行き始めたらサザエさんもパートを始めるかなー。ブツブツ・・・」などと言いながらサザエさんを見ていると、家族に「うるさいから、もうサザエさん見ないで。」と言われました。うーん、日本社会について討論するための分かりやすい題材になると思うんだけど。ブツブツ・・・。サザエさんを使って女性の社会進出について考えるワークショップをしたら、おもしろそうですね。「アニメに見る各国の主婦像」などという比較研究が、既にどこかでされているかもしれません。

今後の社会の変化を受けてサザエさんがどう変化していくのか、興味深々です。

(写真は、先日参加した茶道教室より:) )

おともだち [日記]

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週に一度くらいの頻度で大阪にいる友だちとスカイプで話しています。国内でも遠くにいる人とはだいたいスカイプで話しています。スカイプってすてき。顔を見ながら話せるのは、やっぱりいいですね。週一で話す友だちは大体いつもカメラがあらゆる方向を向いているので、先日話したときもほとんど部屋の天井と本棚しか見えなかったけれど・・・まぁいいのです。

このお友だちは男の子なのですが、大かた私の話を彼が聞いてアドバイスをしてくれます。私の抱えてきた悩みを時系列で知っているし、私の考え方のクセもよく知っているので、専属カウンセラー(?)みたいになっています。そんな存在がいてラッキーですよね。私はだいたいよく考えすぎたり悩みすぎたりするほうなので、「そんなに悩む必要ないよ」という考えが、彼のアドバイスの基盤です。おかげさまでずいぶん今を楽しめるようになった・・・気がします。

以前ほかの友人で「恋人は交換がきくけど、友達は交換がきかない」と言っていた人がいて、聞いた時は「えー、そんなことないでしょ。」と思っていたのですが、最近それも一理あるなって気がしてきました。(だからって「この人でなくてもいいから」と思いながら人と付き合うのは、だめですよ。)友だちって大事ですよね。ますますスウェーデンに行くのが寂しくなってきたな。このことを友だちに相談したら、「沖縄⇔大阪も、スウェーデン⇔大阪もどっちも直接会えずスカイプで話してるんだし、あんまり変わらないじゃん」というようなことを言われました。それもそっか・・・。友だちって、大事です。


絵本と飲み会で触れる、新しい価値観。 [日記]

今日職場の図書館の絵本コーナーを整理していたら、外国語絵本のコーナーにスウェーデン語の絵本を発見しました。

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(借りたのに職場に忘れちゃいました・・・のでネット上より画像を拝借。)


題名は『はじまりは暗い闇でした』、原題は『Först var det mörkt』です。タイトルを見てスウェーデン語だと分かったので中を見てみたら、特に日本語訳もなくすべてスウェーデン語でした。うーん、一体何人のスウェーデン人の子ども(大人でもよいけれど)がうちの図書館でこの絵本を目にするのか・・・。裏表紙を見ると何かの賞を取った絵本という説明があったので、その関係で購入したのかな~。ちなみに私は沖縄でスウェーデン人には一人しか会ったことがありません。とりあえず見つけた私はすごく嬉しくなりました。内容も、なんとなくスウェーデンの雰囲気が漂っていてよかったですよ。

外国語を学ぶ楽しみは人によって異なると思いますが、私は、外国語を学ぶことで、言葉を通して新しい価値観に触れられるところが魅力だと思っています。スウェーデン語でスウェーデン人と話したり、スウェーデン語の本を読んだりしていると、日本人とは異なる考え方や価値観に触れることができ、自分の世界が何倍にも広がる感じがします。

絵本『はじまりは暗い闇でした』を日本語で読むことももちろんいいのですが、スウェーデン語にはスウェーデン語にしかない響きがあり、言葉や文章の裏には文化があり、スウェーデン語でないと味わえない部分が少なからずあると思います。今日私が『はじまりは暗い闇でした』をスウェーデン語で読んで感じたのは、そんな嬉しさでした。

ところで、4月から働いていた図書館も今月いっぱいで退職します。数カ月しか働いていないし、こっそり去っていこうと思っていたのですが、ちょうど長い間勤めていた職員さんの一人で今月で退職する方がいらっしゃり、「それじゃあ、美咲さんの送別会も一緒に!」と便乗することになってしまいました。私は始めから数カ月しかいないことが分かっていたので あまり積極的にみんなと仲良くなろうともしてこなかったし、スウェーデン行きの準備が忙しいことを言い訳に いつも不機嫌で感じの悪い同僚だったのに・・・有難いやら、申し訳ないやらです。

実は、送別会(飲み会)もちょっと苦手です。人がいっぱいいて一人の人とゆっくり話せないし、話せたとしても時間がなくてじっくり話せないし。でもきっと飲み会の目的ってそこじゃなくて、みんなでワイワイすることなのかな。いろんな人とちょっとずつ話して、興味のある分野が似ている人を見つけることも目的なのかな。以前使っていたブログに「異業種間の交流」の大切さに関する記事を書きましたが、そういう「普段は話さない人」と出会う役割も飲み会にはあるのかもしれません:)

ちなみに、そのときの記事はこちらです:) :『異文化間の交流と、バームクーヘン

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