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英語教育のはなし [2012年 4月-6月]

以前にもブログで書いたかもしれませんが、こちらでの大学受験を目指して冬から英語と生物の勉強をしています。なぜ英語と生物を勉強しているかというと、スウェーデンでの大学では高校時の成績を大学に提出して、その成績に基づいた選抜が行われるのですが、私の日本の高校の成績のなかでも生物と英語だけは スウェーデンでそのまま使えないことが分かったからです。

外国の高校の成績をもってスウェーデンの大学受験をする際には、はじめにこちらで専門の機関に成績を提出し、3〜4ヶ月くらいで「あなたの高校の成績は、スウェーデンのこの科目に該当しますよ。」という返事をもらいます。基準は公表されていないのでよくわかりませんが、英語はともかく、生物も該当していなかったのはショックでした。2年も勉強したのに・・・センター試験も生物で受けたのに・・・。めげていても仕方ないので、気を取り直して生物の単位を取得中です。来週最後のテストがあります(^o^)

上に「英語はともかく」と書いたのは、スウェーデンと日本では英語教育のレベルが非常に異なるからです。日本の英語教育はレベルが低い・・とは一概には言えませんが、偏っているとは思います。言い換えると、文法学習の比重が非常に大きく、SpeakingとListeningの練習量が明らかに足りません。私は日本で「英語が話せますか?」と聞かれたら「はい、多少は。」と答えると思いますし、外国を一人で旅行できるくらいは英語が話せると思いますが、スウェーデンに来たばかりの頃(半年前)私の英語はほとんどスウェーデン人に通じませんでした。なぜかというと、発音が悪いからです。

英語が母国語の方だとある程度発音が悪くても、話し相手の方で解釈してくれるのでコミュニケーションが取りやすいですが、英語を母国語としない方と話すとき、発音がはっきりしないとコミュニケーションが難しくなります。私は例えば「言語」は英語で「language」、「フクロウ」は「owl」、「休暇」は「vacation」と表記すると知っていましたが、「Language」「owl」「vacation」をどうやって発音するのか、日本を出た時点では全然自信がありませんでした。(ランゲージ、オール、ヴァケーションと発音しても通じません。)日本語には母音が5つしかなく、私たちの耳も脳もそれ以外の音を判別することに慣れていないので、聞き分けるにも発音するにも訓練が必要です。そう言う意味で、日本の英語教育ではSpeakingとListeningの練習量が明らかに足りないと思います(-_-)

もちろん言語は手段であり、コミュニケーションでは他にも大切なことがたくさんあります。どんなに言語が上手でも、話が合わない人とは話が合いません。その人が一人の人間としてどういう考え方を持っているかは、言語能力とは別のところにあります。でも言語が通じなければ話すこともできませんし、自分を表現することも相手を理解することもできないので、コミュニケーションを始めること自体も難しくなります。

今年の冬から半年間、スウェーデンで高校英語を学習する中で、文法やReadingの試験はあまり大きな問題を抱えることなくパスすることができましたが、SpeakingとListeningの試験は「どうにかパス」するのがやっとでした。宿題やタスクを通して先生と発音を特訓し、ボーイフレンドと発音を特訓し、「language」も「owl」も「vacation」もやっと自信を持って発音できるようになってきたのがつい最近のことです。そんな英語の授業も来週と再来週に5つのテストを終えて終了です。(そのうちの一つはSpeaking test、ひょえー。)スウェーデンは9月に新学期が始まり、6月に年度が終了するので、あっちでもこっちでも、自分の学校でも職場でもテストばっかりです。夏休みまでもう一息、頑張ります(^o^)

追体験と、尾崎の思い出 [2012年 4月-6月]

5月に入ってスウェーデンでもやっと暖かくなってきました。気温はだいたい12℃前後くらい。それでも今週の金曜日は少し雪が降るらしいです。5月の雪って、よく考えるとちょっとすごいですよね。
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(ふるさとの沖縄は梅雨入りしたそうです)

木曜日は朝から日本語の授業が2コマありますが、いま全国一斉テストの時期で、生徒たちも疲れ気味でした。高校生のときって、時間はたっぷりあるのにあんまりお金もなくて、運転できないから移動手段も少なくて、いろいろ不自由だったなあと生徒たちをみていて思い出します。スウェーデンの高校は日本の高校とくらべてずっと風通しがよく、先生と生徒の距離も近いので、日本と比べると大分居心地がいいんじゃないかと思いますが、それでもやっぱりテストや課題などに追われている様子をみると大変そうです。私は高校生のころよく尾崎豊を聴いて、「縛られた自由にー♪」と歌っていました。進学校に通っていたので、「勉強しなければ!」という気持ちと「なぜ勉強しなければいけないのか」という気持ちの中で揺れていました。窓ガラスは割らなかったものの、「大人になったら答えが見つかるかな」と漠然と信じて黙々と過ごしていました。スウェーデンに移住、という当時は予想だにしていなかった形となりましたが(^_^:)

授業ではよく生徒たちに、私がスウェーデンで過ごしていて感じる「これってどうなの スウェーデン(人)」という質問をよくします。これは普段から私がこちらで過ごしていて感じる素朴な疑問、例えば「なぜバスを待つとき列をつくらないのか」「なぜバスの中で携帯電話でしゃべるのか」といったようなことです。(バス関係の疑問が多いのは私がバス通勤をしているため。)生徒たちの異文化理解の勉強にもなるし、授業中に少し息抜きすることもできるし、私も生徒たちがどのように答えるか興味があるので、よく授業で取り上げます。

こうした質問を何回かしていて気がついたのは、「そんなこと考えたこともなかった」という回答が結構多いことです。

私「なぜバスを待つとき列をつくらず、みんな押し合って乗り込むの?」
→生徒 「なんでだろう、考えたこともなかった。」
私「バスで他の人が携帯で話していたら、不愉快じゃない?」
→生徒 「どうかな、気にしたことなかった。」という具合に。

私はバスに人々が押し合って乗り込むたびに、「なんで並ばないんだろう、並んだ方がみんな気持ちがいいのに。」と思いますし、図書館のような公共の場で携帯で話している人を見るたびに唖然とするのですが、スウェーデン人にとっては日常のことすぎて、「気にもとめない」ことが多いようです。逆に私がそうしたことが「気になる」のは、人々が列をつくって並ぶのが自然で、公共の場では携帯電話で話すことを控えるのが自然な日本で、私が育ったからです。そう考えてみると、日本では私たち自身は「気にならない」けど、外国からきた方には「これってどうなの日本(人)」ということがたくさんあるんじゃないかなーと思います。

そんなふうに「これってどうなの、どうしてなの・・」と立ち止まって感じることが多い日々ですが、これは私が異なる習慣をもつ国からやってきた、ということだけに起因しないと思います。というのも私自身がいろいろなことに気をとめて、いちいち深く考える性格だからです。昔からよく母に「ほんとうに考えすぎる性格だねー」(沖縄弁で)と言われたり、高校時代には「そんなに考えてばかりいると、将来 禿げるよ!」と友達に言われました。いま考えるとなんだかひどい響きがするけど、あれは愛のムチだったのかしら・・(-_-)スウェーデンに来てからもボーイフレンドに「小さな、気に留めなくていいようなことまで 自分で大きな問題にしている」と指摘されます。

高校生の頃から比べると大分ポジティヴに物事を捉えられるようになりましたが、よく気にして考えるところは、尾崎を歌いながら「どうして、どうして」と思っていた頃からあまり変わっていないように思います。でもそのおかげでスウェーデンにも来ることができたし、やりがいのある仕事も見つけられたし、素敵な人たちにもたくさん出会えました。学校で生徒たちを見ていると、そんな昔の自分をよく思い出し、懐かしくなったりくすぐったい思いがしたりします。

ピクニック、Carpe Diemのはなし [2012年 4月-6月]

イースター休み最後の週末(4/15)、ボーイフレンドと一緒にピクニックに行ってきました。朝から天気はいまいちだったのですが、月曜日の週間予報で雨じゃない日はこの日しかないと聞いて、カレンダーに「この日にピクニック!」と書いていて私の楽しみ度が最高潮に達していたので、決行することにしました。

ピクニックは、うちから歩いて20分くらい行ったところにある「ベルゲボー」という森に出かけました。スウェーデンには傾斜がなだらかな森が多く、自由に入って散策したり、ベリーやきのこを採ったりしてもいいようになっています。私はこの「森での散策」がとても好きで、留学生の頃もしょっちゅうひとりで近所の森に出かけてウロウロしたり、ボーッとしたりしていました。スウェーデンの森や自然にいつでも触れられる環境にいたい思ったのが、移住を決めた理由の一つです。
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森の中をぐんぐん進む


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お昼ご飯をたべるため、ベンチで休憩


サンドイッチを食べていたところ、目の前を馬が通過。

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馬たちは「山の中を走れてうれしいな♪」というよりは「家で寝ていたいぜ・・」という感じでトボトボ歩いていました。

スウェーデンに来てからはできるだけ時間をつくって自然の中に出かけるようにしています。私はもっと若いときから、なかなか「今」を楽しめない性格で、先のことや将来のことを考えて不安に思ってばかりいました。学校に通っていたときはその先の学校へ、仕事を始めてからはその次のステップへと常に目標のためだけに行動してばかりいましたが、昨年スウェーデンへの移住にともなって様々な困難にぶつかり、計画してコツコツがんばってきたことが全部ダメになってしまいそう・・という境地に立たされる事態が発生。それをきっかけに「将来の目標に向かって、ただ頑張っているだけではダメだ。今を楽しまないと。」という悟りに達し、日々を楽しむように心がけ始めたのでした。

いつも先のことが気になっている人にとって、「日々を楽しむ」のは始めは難しいかもしれません。でも、やってみるとだんだん慣れてきます。目標を持ってもいいし、将来に向かって頑張ってもいいのだけれど、それだけでは私の好きな「よしもとばなな」さんが小説にも書いているように、「”何かが足りない、足りない”といいながらお墓に入ってしまう」人生になってしまうと思います。自分の気持ちに正直になりながら、周りへの感謝の気持ちを忘れずに、毎日を大切に生きたいと思うこの頃です。

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言語学習のモチベーションと、ロールモデル [2012年 4月-6月]

イースター休み4日目の木曜日。昨日はジムから帰ってきたあと退屈で、でも在宅で仕事をしていたボーイフレンドは忙しそうで、仕方ないので一人でマフィンを焼きました。
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アップルシナモンマフィン。とっても簡単に作れます。

マフィンを食べつつフィーカ(お茶しながらおしゃべりする)をした後、再び暇になったのでTVドラマをみたりメールをしたり、つまりダラダラして過ごしました。あれ、仕事が溜まっているはずなのに・・

ところで、今日がイースター休みの何日目なのかは、イースターの始まりをいつからと捉えるかで異なるようです。これはイースター休みの前に日本語の授業で「イースター休みはいつからですか?」と生徒たちに質問したところ、彼らが教えてくれたのでした。生徒たちの中ではイースーター休みはGood fridayから、という認識のようですが、私はきりがいいので月曜日から数えています。ちなみに今年のGood Fridayは「4月6日」で、生徒たちはこの「ついたち」から「とおか」までの 不規則な変形が苦手なようです。ややこしいものね。それでも私は心を鬼にして毎回なんらかの日付をきいています。ふふふ。

日本語の授業では ほとんどスウェーデン語で教えています。本当は日本語を聞くことに慣れてもらうためにも日本語で授業をしたいのですが、特に高校1年生のクラスは今年から日本語を始めるゼロ初級の生徒たちなので、前任の先生にも相談し、負担になりすぎないようにスウェーデン語をメインの言語にすることにしました。それでも日本語を「話す楽しみ」と「聞いて理解する楽しみ」を経験してほしいので、できるだけペアやグループでの口頭練習をいれるようにしています。

先日は友人で日本語が堪能なスウェーデン人、ダニエルくんにゲストで授業に来てもらいました。 ダニエルくんはファールン(私が教えている学校がある町)の出身で、こちらに引っ越してきた頃に知り合いました。日本に2回留学したことがあり、とーっても日本語が上手です。いまは ウップサーラという町で大学に通っていますが、「ぜひ授業にゲストとしてきてほしい」とお願いしたところ、心よく引き受けてくれたのでした:)

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(日本に留学したときの話をしてくれました)

スウェーデンで、または外国で日本語を勉強していると実際に言語を使えるシチュエーションがあまりないため、学習者のモチベーションが下がってしまうことがあります。私も日本の大学でスウェーデン語を勉強していたとき、よくそう感じました。メデイアが発達し日本の映像や音楽などはインターネット上でいくらでも触れられますが、日本語をつかって「自分を表現する」「相手を理解する」というコミュニケーションの醍醐味を体験することは難しいです。

生徒たちにそうしたコミュニケーションの機会を多く提供してあげたいと思っていますが、まだ初級の前半のレベルで使いこなせる表現も少なく、周りに日本人もたくさんいるわけではないので、なかなか難しいところがあります。それでも生徒それぞれが「日本語学習の目的」を改めて自覚して、モチベーションを保ってもらうための機会を得ようと、ダニエルくんにゲストteacherとして日本留学時の話をしてもらいました。クラスには将来日本に留学したいと思っている生徒が多いので、生徒たちにロールモデルをもってもらうこともねらいでした。授業はとっても好評でした、Tack Daniel! :)
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(授業後も教室に残って、質問する生徒たち)


学校もあと2ヶ月ちょっとで夏休み。これからは試験作成や成績評価など忙しくなりますが、がんばります:)

イースター、無理しない社会のススメ [2012年 4月-6月]

今日(水曜日)は朝からジムに行ってきました。日曜日にイースターがあったため今週は1週間学校がお休み、そのため仕事も休みです:) ボーイフレンドとピクニックに行こうと言っていたのですが、月曜日から天気が崩れ始め、今日もいまいちな天気・・金曜日にやっと晴れるらしいので、大人しく化学の勉強をしながら待ちたいと思います。ヴァレンスエレクトローン・・

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(アパートからの景色)


日本ではイースターを祝わないので実感がわきにくいのですが、キリスト教徒が多い国では1年でも最も大事なイベントのひとつのようです。大事なイベント=祝日が多いということで、イースターは日曜日だったのですが、金曜日には「Good Friday」という名前の祝日が始まり、土曜日のイースター前日(Easter Saturday)、日曜日のイースター当日(Easter Sunday)はもちろん、月曜日まで「Easter Monday」という名前の祝日でした。スウェーデンではこうした「イベント当日の翌日」も休みになることが多く、クリスマスの次の日(12/26)も祝日です。

「たくさん休みがあるんだなー」と思っていたら、なんとGood Fridayの前日、つまり木曜日から早めに閉店するカフエやお店が多数あるのを目撃し、「ただ休みたくてイースターにかこつけてるんじゃ・・」と疑いをいだいた、意地の悪い私。家に帰ってGoogleでイースターについて調べ、イースター前の木曜日から既に宗教的に大事な日だと分かったのでした。スウェーデン人のみなさん、疑ってごめんなさい〜

日本と比べるとスウェーデン人は休みすぎる、のんびり働きすぎる、という印象を受けますが、それでもたいていの職場はうまく回っています。(私はそこに高等教育の質の高さが関係していると思いますが、それはまたの機会に取り上げます!)何より感じるのは、サービス提供側とカスタマー側の「了解」がとれていること。日本ではある企業や機関が休みに入りサービスの質が低下すると、消費者や市民から苦情がくることも多いですが、スウェーデン人の消費者はそんなことではあまり怒らず、「休みなら仕方ないね」という反応です。そしてそれでうまくバランスがとれているのです。

日本では「懸命に働くことが美」、「休むことは怠けること」という意識が社会に浸透している気がしますが、それは気持ちの問題であって、実際には休みを取ることで受ける損害はそんなにないのではないかと思います。どちらかというとサービスを提供する側も受ける側も無理し合って、お互いがお互いに求めるレベルを自分たちであげて、しんどくなっている気がします。スーパーのレジ係の人はお客さんがいないときは座ってもいいし、水を飲んでもいいと思います。公務員が1週間休暇をとって、家族と旅行に出かけてもいいと思います。一生懸命働くことはすばらしいことですが、国民一人一人が毎日を楽しむ余裕をもつこと、幸せな人生を生きることが一番大切なのではないでしょうか。

近況報告、春の到来 [2012年 4月-6月]

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ながいながいスウェーデンの冬も終わりに近づいて、春の気配が漂ってきました:) 春の到来はスウェーデン人にとって毎年心から、本当に心から待ち望んでいることのようで 、スウェーデン人の春や夏の訪れに対するクレイジーさはものすごいです。(こんな表現しかできなくてごめんなさい。)10月〜3月まで約半年も寒く、ほとんど太陽をみない生活が続くので当然かもしれません。私も太陽が顔を出しているのを見ると嬉しくなりますが、 20年近く日本で、しかも沖縄で暮らしてきた私はまだ春の訪れをスウェーデン人並みに喜ぶのはおこがましい気がして(?)、大人しくしています・・。

自分のことを少し書くと、実は仕事でのキャリアアップを目指して、近年中にこちらの大学に出願することにしました。すぐにでも通い始めたいところなのですが、大学に出願する際には高校時代の成績が必要で、私の日本の高校の成績の、英語の単位をスウェーデンで使うことができないので、まずその単位を集めることから始めないといけないのです。(T_T)日本の高校英語(3年間分)は スウェーデンの高校英語の、1年生のレベルにも及ばないらしいです。私の義務教育の6年間って・・とほほ。日本の英語教育については言いたいことがたくさんある方がいっぱいいると思いますし、私も言いたいことがたくさんありますが、言語の基本である「コミュニケーション能力」を伸ばす教育内容は、必要だと思います。

ところで私が出願しようと思っている学部では「物理」の単位も必要なのですが、こちらは日本の高校でも勉強していなかったので、こちらの単位も取得途中です。また、化学は日本で勉強していたにも関わらず、日本の高校の単位はこちらで使えないことから、化学も勉強することになりました。高校時代に一度勉強したので内容には馴染みがあるのですが、全部スウェーデン語なので倍に時間がかかります。「velenselektronってなんだ・・ヴァレンス、ヴァレンス・・(ネットで検索する)あー、価電子ね。」と地道な作業が毎日続きます。孤独な戦いです。日本語の授業の準備との両立が大変ですが、来年春、または秋の出願を目指して頑張りたいと思います:)

民主主義と、授業評価 [2012年 1月-3月]

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新年あけましておめでとうございます!
スウェーデンに引っ越して4ヶ月ちょっとたちました。9月〜年末まではまさに波乱の連続で、住んでいたアパートに住めなくなったり、仕事の契約のことで学校側ともめたりと「もう日本に帰ろうかしら・・」と何度も思ったほどでした。それでもやれるだけやってみようと黙々と過ごしていたら、ちょっとずつ道も開けてきて素敵な新年を迎えることができました。(引き止めてくださったみなさん、ありがとう!)

昨年はあまりにもたくさんの問題に直面したおかげで、「どんなに計画をたてても周りの都合でそれが叶わないことがある」→「それなら計画はほどほどにして、今を楽しんだほうがいいや」と性格(思考のくせ)の改善がなされたほどです。どんな問題も「その中」にいるときは苦しいけれど、乗り越えてみると成長するものですね。そして乗り越える上で、周りの方の支えがどんなに助けになるかを心から実感できた2011年でした。応援してくださったみなさん、本当にありがとうございました・・これからも謙虚にがんばりたいと思います!

日本語を教えているこちらの高校も、クリスマスの前に秋学期を終えました。新米教師としての初めての1学期は、反省と学びの連続でした。授業計画を教師のほうでかなり自由に立てられるため、いちから作り上げる楽しさもありましたが、教材研究から練習問題の作成まですべて一人でこなさなければいけなかったため、「どうしたらうまく説明できるかな」「この目標を達成するためにはどういう問題をつくったらいいかな」といつも頭を悩ませていました。(よく日本語の問題を作っている夢をみました・・)

でもどんな時も心に留めていたのは、日本で日本語教育について学ばせていただいた師匠、K先生の「ありはまさん自身が授業を楽しむこと。先生が授業を楽しめば、生徒もついてきてくれます」という言葉。この4ヶ月 失敗したこと、落ち込んだことももたくさんありましたが、どんなときも私自身が「日本語の授業に行きたい!」と思えるような授業をすることは常に心がけていました。優しく熱心な生徒たちは、そんな新米先生に根気づよくついてきてくれました:D みんなありがとう、来学期もがんばろうね。

ところで私の勤めている学校では、学期の終わりに生徒たち自身が教師に評価をつけるシステムがあります。評価項目は例えば

・教師は教えている科目(私の場合、日本語)に対する知識を有し、その教え方はわかりやすいか。
・質問があるときや理解できないとき、きちんと時間をとって説明をしてくれるか
・生徒自身が授業計画に参与できる余地があるか
・成績評価についての基準が明確に示され、自分がどの位置にいるかを示してくれるか

といった質問に、5段階で答えるというものです。結果は集計後 校長先生に提出され、校長先生はその結果をもって各教師と面談を行い、授業の提供の仕方について話し合います。先進的ですね。こうした評価制度は私が通っていた大学でもありましたが、集計結果は各教員が「各自参照する」程度に留まるそうです。どれだけの教職員が「各自参照している」かは謎・・・。もちろん大学総長が一人一人の教員と面談するわけにはいかないと思いますが、教育は上→下、つまり教員→学生に教えるだけではなく 教員⇄学生の相互関係、つまり教員が学生側の意見に耳を傾けることもとても大事だと思います。日本の場合そのことに気がついていない先生が多いので、自分の好きなように授業を展開しがちですが・・・

そういう私も、「生徒自身が授業計画に参与できる余地があるか」という項目の評価が、ほかの項目より低かったです。授業計画をいちから生徒とともに作ることは困難ですが、生徒たちが「この授業を通してどのような能力を身につけたいか」、つまりこの授業のベクトルがどこに向かっていて、1年を通してどのようなことが「できる」ようになるのかを教師側が把握し、授業に取り入れることはとても大切だと思います。これも日本の学校じゃ馴染みのないことですが、民主主義に対する人々に意識が高いスウェーデンにいると、いつのまにか当然のこととして受け止められるようになってきた気がします。

今年はじめのブログも固い文章から始まってしまいましたが:) 、2012年もどうぞよろしくお願いします!

スウェーデンで日本人が感じる不便について [2011年 9-12月]

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今日は、授業で使う教材を買うためにキコキコ自転車をこいで町に行ってきました。いま住んでいるBorlängeは家から町まで自転車で20分くらいなのですが、町から少し離れたところに大きなショッピングセンターができて、多くのものがそこまでいかないと手に入りません。そのために、まるでイオングループが進出した後の日本の駅前商店街のように、町の中心地が大分さびれてしまいました・・・:( とりあえず町からまたキコキコ10分かけてショッピングセンターまで移動しました。家から往復約1時間くらいです。昨日Falunに行ったときに買っておけばよかったのだけど、荷物が多くて断念したのでした。

スウェーデンに来て不便を感じるのは、車を持っていないことくらいです。特に車があったらいいなと思うのは、スーパーでお米を買うとき。大体仕事帰りに買い物をするのですが、いつも荷物が重いから250gのものを買っていて、「車があれば心おきなく1kg買えるのになー」と夢見ています。でも「どうしても車がほしい!」というわけではないし、なかったらなかったであるものでやっていけばいいかなと思っているのですが、こちらに住んでいる日本人の方とお話すると、みなさん「不便」と感じていることが多いようです。コンビニもないし、吉野家もないし、映画館も夕方からしか開いていません。

そういう意味で日本は、人々が「あったら便利だな」と思うことを想像して、創造している社会なんだなと思います。日本文化に根付く「おもてなしの精神」=「相手の気持ちを考慮して、先に準備・行動する精神」もその基盤にあるのかもしれません。私もコピーを取りたいときにコンビニがなくて不便だな、と思うことはありますが「まぁ明日学校で取ればいっか」と先延ばしにしちゃいます。私みたいな人ばかりだったら、日本はあんなに創造的な社会にならなかっただろうなーと思います。

ところで、昨日は仕事が休みだったのですが、Falunに行ったのはある人にお会いするためでした。お会いしたのはこちらの大学で日本語を教えていらっしゃるRさんという女性です。Rさんとは以前から知り合いだったのですが私がスウェーデンにいるときにRさんは日本にいたり、またはその逆だったりとタイミングが合わず、昨日やっと初めてお会いできたのでした。やさしくて感受性の豊かな、素敵な方でした(^o^) ここぞとばかりに日本語の教え方についての質問をたくさんしたのですが、Rさんのほうが私よりちょっとだけ年上で進んでいる方向も似ていることから、最後は人生相談のようになっていました。自分より年齢が少し上の女性からのアドバイスというのは、いつもとても参考になります。話していると、私も頑張ってみなさんのような素敵な女性になりたいなと燃えてきます。Rさん、ありがとうございました:)

Rさんとはランチを食べながら話していたので、スウェーデンの食べ物の話になりました。日本と比べると料理の種類が少ないので、日本人がスウェーデンに滞在していると「食べ物に飽きてしまう」という話をよく聞きます。私も学生の時にスウェーデンに留学したクラスメートがたくさんいましたが、「スウェーデンは好きだけど、食べ物に飽きるからスウェーデンには長く滞在できない」と言う人が多々いました。私は幸か不幸か食べ物にあんまりこだわりがなくて、自分が「好き」か「嫌い」かしか分からないので、その点はよかったのかなーと思います。すごくおいしいものを食べても感動が少ないので、本当に幸か不幸かですけれど・・・。今ブログを書きながら何か食べたい日本食はあるかなーと考えてみましたが、特に思いつきません。本当に幸か不幸かですけれど・・・。でもスウェーデンの家庭料理はどれも好きです(^o^)

ちなみに冒頭の写真は、日本でも有名な缶詰surströming(シューシュトルミング)。強いにおいがするやつです!!これはあんまり好きじゃありませんが、スウェーデン人でも嫌いな方が多いようです:)

ひさしぶりにセーラームーンを歌った話 [日記]

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昨日お友達が「みさきちゃんのブログは、いつも論文みたいだよね・・・」とちょっと寂しそうに(?)言っていたので、もうちょっと日常的なことを書いてみようと思います!たぶん、しつこい性格だから日常のささいなことに対しても普段からブツブツ言ってしまうのだと思います。サザエさんを見ながら「男女の役割分担が・・・」と言っているくらいなので、ひとつ屋根の下に暮らしていた家族は大変だっただろうな~ ごめんね。

今日も学校で授業があったので、生徒たちに先日のバスの話をしてみました。「周りの人が携帯で話していても、みんなは気にならないの?」と聞くと、「ならないよ、慣れてるから。」と言っていました。そっかー、やっぱり慣れてるんだ。でも「甲高い声で話していたら嫌」とか「話している相手が友達ならいい。彼氏とかと話していて、電話口でいちゃいちゃしているのは嫌」とも言っていて、若者には若者なりのこだわりがあるのかもしれません。勉強になりますね。

ちなみに今日は2~3人の生徒が授業が終わっても教室に残って、「日本語の授業は楽しい」と言ってくれました。うれしいな(^o^)調子にのって、「私、セーラームーンの着メロ持ってるよ!」と言って聴かせてくれたフリーダさん(女の子)と一緒にムーンライト伝説を歌ってしまいました。スウェーデン語の歌詞が分からなかったから「たらららーたらーららーらーら♪」(セーラームーンが好きだった方は、出だしのメロディに合わせてみてください)とハミングしただけだけど・・・。一緒に残っていたヒューゴくんは、「先生、ダンスミュージック(たぶんカントリー系の音楽?)って聞いたことある?聞かないほうがいいよ、ひどいから!」とも教えてくれました。そうなのか~。・・・そうなのかな?勉強になりますね。次の授業もがんばります。

いまは職場がある町(Falun)の隣町(Borlänge)の、あるご夫婦の家の部屋を間借りしているのですが、やっぱり職場がある町に住みたいので、ずっとアパートを探しています。それで「今週はちょっとこういうアパートを見に行ってくるよー」という話をご夫婦にすると、二人とも「そっか・・・」と心なしか寂しそうです。私も泣き上戸なので、お別れは苦手です。ウルルン滞在記などに出たら大変なことになると思います。

今回のご夫婦宅の滞在も、1か月ほどのあいだ一緒に過ごして、テレビをみて、ご飯を食べて、ダイニングでお茶を飲みながらいろいろな話をして、いろんな時間を共有しました。今朝コーヒーを飲みながらお母さんのほうと話をしていて「美咲は言語に興味があるの?大学でもスウェーデン語を勉強したんだよね。」と聞かれたので、「言語よりも、言語を使ってその土地の人とコミュニケーションをとることに興味があるんです。」という話をしました。自分とは異なる国の、異なる環境と文化の中で生きているスウェーデンの人たちと話していると、価値観や考え方が違うこともたくさんあって、だからこそ発見できる新しい視点がたくさんあります。そして、そうした対話は英語ではなく、どちらかの母国語であるスウェーデン語か日本語で行うことで、ぐんと深い話までできるようになります。私がおもしろいな、と思っているのはそういうところです:D

そんなこんなで、ご夫婦とは家族の話から恋の話、年金の話にあたるまでいろんな話をしてとても仲良くなりました。もはや本当のウルルン滞在記みたいですよね。ちょっとまた論文のようになってきたし、実際にウルウルしてきたのでこのあたりで・・・。

今日は朝から大雨で、朝8時でも夜かと思うくらい暗かったです。明日は晴れますように!

バスとマナーと、文化相対主義 [日記]

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いきなりこんなことを書いて申し訳ないのですが、スウェーデンの公共バスにおけるマナーは、日本と比べると大分悪いです。すべての公共バスがそうというわけではない(と思います)し、すべての便がそうというわけでもない(と思います)が、総じてあんまりよくありません。

まず、スウェーデンのバスでは携帯電話で話すことが禁止されていないので、ピロリロ~と誰かの携帯に電話がかかってくれば「あ、もしもし。うん今バスに乗っててさ」と、普通に電話をとります。そのあと「また後でかけ直すね」ということもなく、「このあいだのあれ、どうなった?えーほんと?でも今日ソフィアに聞いたら・・・。」という感じで、これまた普通に話しこんでしまいます。乗ってから降りるまで15分以上も話している人もいたりします。声のヴォリュームも普通なので話はこっちに丸聞こえです。あんまりにも内容が丸聞こえなので、「この人は市役所の児童福祉関係の課で働いていて、今日は朝9時から会議があって、ボスのカーリンさんの時間を守らない態度に辟易していて、同僚のステファンさんと今後は会議を毎週ではなく各週にしようという提案をしたいと思ってるんだな」くらいのことまで全部分かってしまいます。でもそんなふうに携帯で話しこむ人を見ながら「うるさいな」とムッとしたり、「そんなことまで筒抜けで話していいのかしら」と余計な心配をしたりしているのは(見たところ)私くらいで、他の乗客は気にしていないようなので、スウェーデンでは普通のことなんだろうなと思います。

ほかに、口を開けてガムをかむ人も結構よくいます。これは別にバスに限ったことではなく街中を歩いていても普段から口を開けてガムをかむ人は 口を開けてガムをかむと思うのですが、バスの車内は比較的(携帯で話している人がいないときは)静かなので、口を開けてガムをかむとクチャ、クチャと音がします。日本でもそういう人はもちろんいると思いますが、一応マナーが悪いこととされているし、私は見たことがありません。

バスで大音量で音楽を聴きながら(イヤホンをしているけど音漏れしている)口を開けつつガムを噛んでいる人や、20分以上も友達と携帯で話をしている人に逢うと、「マナーって何なのかしら・・・」と考えこんでしまいます。でも、私は海外で過ごしながら得た自分なりの教訓があって、それは「異なるだけで、優劣はない」というものです。海外に行くと異文化に接触して「日本ではこうじゃないのに・・・」と思ってしまうことが多いのですが、「どっちがいい(正しい)」と判断はしないようにしています。そもそもそういう判断はできないし、「してはいけない」とも思います。日本にいて「スウェーデンではこうじゃないのに・・・」と思うこともたくさんあります。文化は、異なるだけで、どっちに優劣があるというものではありません。自分の文化内では起こらないこと=慣れていないことにあうと違和感を覚えて、つい文化間に優劣をつけてしまいがちだけど、それはただ「異なる」だけで、どちらが正しいということではないというのが、私の考えです。

バスの件も、私が「バスで携帯で話される」ということに慣れていないために違和感を感じたりイライラしてしまうだけで、概して「スウェーデン人はマナーが悪い」と言えないと思います。(冒頭にはそう書いてしまいましたが・・・)ガムの件も同様だと思いますが、これは後日改めて考えてみると、私は普段の食事中のマナーにもうるさい性格で、これはたぶん私の両親が食事中のマナーにうるさかった性格だったことが影響しているため、スウェーデンや日本がどうという話ではなく、アリハマミサキ個人の問題かもしれません・・・物事を複合的に判断するって難しいですね。

ちなみに、私はこちらの映画館で上映中にしゃべったり足を前の席の背もたれに乗せたりしている人を見て「マナーが・・・」と思っていましたが、日本で過ごしたことのあるスウェーデン人の友人は「日本の映画館は静かすぎてポップコーンも食べられない」と言っていました。たしかにそうだよね~
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