SSブログ

英語教育のはなし [2012年 4月-6月]

以前にもブログで書いたかもしれませんが、こちらでの大学受験を目指して冬から英語と生物の勉強をしています。なぜ英語と生物を勉強しているかというと、スウェーデンでの大学では高校時の成績を大学に提出して、その成績に基づいた選抜が行われるのですが、私の日本の高校の成績のなかでも生物と英語だけは スウェーデンでそのまま使えないことが分かったからです。

外国の高校の成績をもってスウェーデンの大学受験をする際には、はじめにこちらで専門の機関に成績を提出し、3〜4ヶ月くらいで「あなたの高校の成績は、スウェーデンのこの科目に該当しますよ。」という返事をもらいます。基準は公表されていないのでよくわかりませんが、英語はともかく、生物も該当していなかったのはショックでした。2年も勉強したのに・・・センター試験も生物で受けたのに・・・。めげていても仕方ないので、気を取り直して生物の単位を取得中です。来週最後のテストがあります(^o^)

上に「英語はともかく」と書いたのは、スウェーデンと日本では英語教育のレベルが非常に異なるからです。日本の英語教育はレベルが低い・・とは一概には言えませんが、偏っているとは思います。言い換えると、文法学習の比重が非常に大きく、SpeakingとListeningの練習量が明らかに足りません。私は日本で「英語が話せますか?」と聞かれたら「はい、多少は。」と答えると思いますし、外国を一人で旅行できるくらいは英語が話せると思いますが、スウェーデンに来たばかりの頃(半年前)私の英語はほとんどスウェーデン人に通じませんでした。なぜかというと、発音が悪いからです。

英語が母国語の方だとある程度発音が悪くても、話し相手の方で解釈してくれるのでコミュニケーションが取りやすいですが、英語を母国語としない方と話すとき、発音がはっきりしないとコミュニケーションが難しくなります。私は例えば「言語」は英語で「language」、「フクロウ」は「owl」、「休暇」は「vacation」と表記すると知っていましたが、「Language」「owl」「vacation」をどうやって発音するのか、日本を出た時点では全然自信がありませんでした。(ランゲージ、オール、ヴァケーションと発音しても通じません。)日本語には母音が5つしかなく、私たちの耳も脳もそれ以外の音を判別することに慣れていないので、聞き分けるにも発音するにも訓練が必要です。そう言う意味で、日本の英語教育ではSpeakingとListeningの練習量が明らかに足りないと思います(-_-)

もちろん言語は手段であり、コミュニケーションでは他にも大切なことがたくさんあります。どんなに言語が上手でも、話が合わない人とは話が合いません。その人が一人の人間としてどういう考え方を持っているかは、言語能力とは別のところにあります。でも言語が通じなければ話すこともできませんし、自分を表現することも相手を理解することもできないので、コミュニケーションを始めること自体も難しくなります。

今年の冬から半年間、スウェーデンで高校英語を学習する中で、文法やReadingの試験はあまり大きな問題を抱えることなくパスすることができましたが、SpeakingとListeningの試験は「どうにかパス」するのがやっとでした。宿題やタスクを通して先生と発音を特訓し、ボーイフレンドと発音を特訓し、「language」も「owl」も「vacation」もやっと自信を持って発音できるようになってきたのがつい最近のことです。そんな英語の授業も来週と再来週に5つのテストを終えて終了です。(そのうちの一つはSpeaking test、ひょえー。)スウェーデンは9月に新学期が始まり、6月に年度が終了するので、あっちでもこっちでも、自分の学校でも職場でもテストばっかりです。夏休みまでもう一息、頑張ります(^o^)

nice!(0)  コメント(4)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 4

熱田

みさき、頑張っているね。
沖縄から応援しています。
by 熱田 (2012-05-14 05:46) 

Misaki

熱田先生

アッティー先生、コメントをありがとうございます!
スウェーデンに住んでいて、日本語の教育について考えることがたくさんあります。せっかく6年も勉強するので、もっと実用的な内容を学べたらいいなと思います。ちなみにこちらの高校は、英語の授業はすべて英語で教えられています(^o^)

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
by Misaki (2012-05-15 01:17) 

YARIx2

おひさしぶりです。
頑張ってますね~。

「英語なんて言葉なんだ。こんなこと、やれば誰だってできるようになる!」
http://youtu.be/kDxD-SNHkd8

受験シーズンになると東進ハイスクールのCMをやたらと見ます。(笑)
日本の英語教育って、結局は受験のための英語なんですよね。
目的がはなっから違うような気がします。
今は娘が通う小学校でも英語の時間があります。
外国人の先生です。
そして、息子が通う幼稚園でも英語の教材があるようです。
子供たちが大人になったとき、どのくらい身についているんだろう??

そして、オレの会社には外国人がいるけど、みんな「ニホンゴ、ムズカシイデス。」って言います。
ムズカシイって言ってるわりには、ちゃんと日本語でコミュニケーションとれるんですよね。

by YARIx2 (2012-05-18 23:40) 

Misaki

YARIx2さん

お久しぶりです!コメントが遅くなり失礼しました(>_<)

東進の先生たち、個性的ですね(笑)

6年も英語を習うのに、受験の後は使えないなんてもったいないですよね・・・外国の方と接する機会が プライベートでも職場でもどんどん増えていますし、日本の英語教育の目的を設定し直す必要があると思います。

ブログ拝見しました、お子さんたち大きくなられましたね(^o^)
小さいうちから英語が母国語の先生の発音を聞くのは、とてもいい思います!こちらでは高校生ですでに流暢に英語を話しています。

外国人の同僚のみなさん、きっと一生懸命勉強しているんですね!
YARIx2からもあちらの国について聞いたり、興味を示すととても喜ばれると思います(^_^)

by Misaki (2012-05-23 17:03) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

追体験と、尾崎の思い出|- ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。